「ピンキリ」という表現は、私たちの日常会話でよく聞かれるものですが、その具体的な意味を完全に理解している人はそれほど多くないかもしれません。
「ピン」の語源とは何か?
「ピンキリ」という表現にある「ピン」という言葉は、もともとポルトガル語の「pinta(ピンタ)」に由来しています。
「pinta」は「点」や「斑点」という意味を持ちます。
この言葉は「1」や「最初」という意味も含みます。
たとえば、単独で舞台に出る芸人を「ピン芸人」と称したりします。
さらに、サイコロで「1の目」が出たときや、天正かるたで最初のカードを指す際にも「ピン」という表現を使うことがあります。
「切り・区切り」の由来
「ピンキリ」の中の「キリ」という語は、日本語の「切り(きり)」から来ているとされています。
この「きり」は、「切り」、「区切り」、「限り」といった意味で使われることが一般的です。
「天正かるた」の由来
天正時代に人気を集めたカードゲーム「天正かるた」は、48枚のカードで構成され、それぞれのセットは12枚で完結していました。
このゲームの最後のカードは「キリ」と呼ばれ、一方、最初のカードは「ピン」とされていました。
このカードの配置から、「ピンからキリまで」という表現が生まれたと言われています。